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【No.778号】 【発行日】2018/8/5 [8-3]
 つれ連れ草 -631- 光が丘第三中学校副校長 鈴木 明
●遊びが一番 少年時代をふり返り

【 記事 】

 子どもが成長していく上で、遊びはとても大切である。これは常々私が思っていることである。遊びの中から子どもは「協調性や創造性、社会性、思いやりの心や我慢する心」などたくさんのことを自然と学んでいくのだと思う。
 私の子ども時代をふり返ってみると、もっぱら外で暗く成るまで遊んだものだが、当時私が生れ育った東京の下町には、まだまだ空地が多くあり、整備された公園ではなく、草ぼうぼうの何もない原っぱが最高の遊び場だった。約束をしなくても小学校から帰ればすぐに近所の仲間がみんな集まってきた。ビー玉、めんこ、ゴムボールでかどぶつけ、三角ベース。小学校3年生になると、少年野球チームに入部したので、明けても暮れても野球ばかりしていた。自然と仲間が増え、遊ぶことを通して信頼感やある種の規律のようなものが生まれ、遊ぶ方法を身に付けた。また、当時はアニメ全盛期。ウルトラマン・仮面ライダーに本気で憧れ、ヒーローになりきっていた。おなかがすくと、駄菓子やに行き、時には家から卵を持って行き、一つの鉄板でもんじゃを焼いて仲間と食べた。
 中学校に入学すると、当然野球を続けたかったが、部活動の中に野球部がなく、数少ない部活動の中からバレーボール部を選んだ。当時バレーボール部は陸上部を兼ねていて徹底的に走らされた。小規模の学校であったので生徒数は少なく、校庭はとても狭く、運動会も自校ではできなかった。毎日やすみなく練習が続き、都大会にも出場し、そこそこの成績を残すことができたが、もっと広い環境の中で伸び伸びと運動をしたかった。
 最近の子ども達は、塾へ通うこともあり、なかなか忙しく、また、安全にあそべる場所も少ないので、外で遊ぶ機会がほとんどない。外より家の中でのゲーム遊びが多く、ゲームの最中はほとんど会話がない。夢中になって遊ぶ中で「遊び心」と通して通い合えるものがあると思う。成長する中にも、ぜひ「遊び心」をもってほしいと感じている。

 1963年 東京都江東区生まれ 杉並区在住


光が丘新聞         2018/8/5

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