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【No.773号】 【発行日】2018/3/5 [8-2]
 つれ連れ草 -626- 光が丘むらさき幼稚園園長 中島 眞佐美
●四季を感じたのしむ心豊かな子供に

【 記事 】

 休日に散歩をしていた時のこと、木々の花が「こんにちは」と言わんばかりにかわいらしく咲き始めていました。私の大好きな春になったことに喜びを感じるとともに、その花々を見ることで、心穏やかになり元気をもらう自分を感じました。

 むらさき幼稚園の園庭には、四季が感じられるたくさんの環境があります。創立30年が経ちましたが、代々、教職員が子供たちのために大事につくってきた環境です。園庭には、たくさんの実のなる木があります。春は、サクランボやプラム、そして夏はビワ、秋には柿やブドウ、冬にはキウイ…どの木も花を咲かせ実ができるまで、子供たちが遊んでいる歓声の中で熟し、収獲する時には、子供たちの感動の声の渦。数を数えたり大きさを比べたりして、みんなで味わっていきます。「おいし?い!」「ちょっとすっぱい!」「種がある!」などなど…四季折々の味わいを楽しむことができます。
 また、「メダカ池」という池には、春、カエルが卵を産みにきます。園庭のどこかにカエルの主がいるようで毎年必ず来てくれます。池にはたくさんのおたまじゃくしが生まれ、子供たちは、大喜び!その動きをよく見てすくってみたり、変化を楽しみにしたりしています。自分の思い通りにはならない生き物の存在との出会い、また命あるものとの出会いとして貴重な体験の場になっています。冬、この池には氷がはり、子供たちは「メダカは大丈夫かな?」と思いを巡らしたり、氷の冷たさや重さに驚き、光を受けた氷の輝きに感動したり、様々なことを体験し学んでいきます。

 むらさき幼稚園では、園庭だけでなく光が丘の公園でも、四季を感じて様々な体験が繰り広げられます。子供たちにはまだ「四季」という概念ははっきり意識されていないかもしれませんが、空・風・空気などと共に、自分の体で感じ、感覚的に覚えていることがたくさんあると思っています。

 これからの社会は、AIの進歩により、今まで経験したことのない社会が来ると言われています。しかし、やはり人間は、自然とかかわり、人間らしい感覚を持ち続け、心豊かに生活をしていくことが、変わらず大切ではないかと思います。幸い光が丘には、素晴らしい公園がたくさんあります。これからもその公園も活用し、子供たちが四季を感じ楽しみ、心豊かな人に育っていけることを願っています。
      
 東京都生まれ 練馬区在住


光が丘新聞         2018/3/5

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