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【No.764号】 【発行日】2017/6/5 [8-2]
 つれ連れ草 -617- 光が丘春の風小学校副校長 高野正之
●目標に向って

【 記事 】

「さわやかな 一日始まる あいさつで」
 「ありがとう 感謝の気持ち 心から」
 「つかったら きちんと返そう もとの場所」
 これらは、春の風小学校で週の生活目標として、子供たちに呼びかけてきたものの一部です。五・七・五のリズムを刻む句は、口ずさみやすく、耳に残りやすいこともあり、本校では長年、週の生活目標を17音に込めて表現しています。
 短い言葉で気持ちを表現する俳句は、近年海外でも注目されており、欧米では、「HAIKU」と称されます。三行の定型詩で、誰でも手軽に表現できるため、世界に多くの愛好者がいるそうです。
 バリアフリーの研究者で東京大学の福島智教授は、著書の中で、全盲ろう(視覚も聴覚も完全に失った状態)である自身の体験を通して、「言葉そのものには力はない」と実感を語っています。
 「言葉は背景や文脈があって意味が出てくるものだからです。しかし、文脈を伴って意味が出てきたとしても、それだけでは力にはなりません。力を持つためには行動が必要なのです」(『ぼくの命は言葉とともにある』致知出版社)
 先日の全校朝会で、世古校長から挨拶についての講話がありました。その中で、大切なこととして、以下の4点が紹介されました。「(挨拶は)自分からする。相手に伝わる元気な声でする。相手の目を見てする。できたら、立ち止まってする。」
 その数日後のことです。廊下を歩いていると、向こうからくる低学年の男の子が、姿勢を正して立ち止まり、「副校長先生、おはようございます。」と元気に挨拶してくれました。全校朝会で聞いた話を早速実行に移していました。私は、とても清々しい気持ちになり、充実した一日を過ごすことができました。
 大切だと思ったことを行動に移すには、勇気が必要です。頭でいくら分かっていても何も行動しなければ、分からないのと同じ結果になってしまいます。言葉は行動を伴うことで、力を発揮します。子供たちと共に、自身の掲げた目標に向かって日々弛まず挑戦していきたいと思います。

 1970年東京都生まれ 練馬区在住


光が丘新聞         2017/6/5

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