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【記事】
先日、中学生になる我が子に、何となく「将来、どんな仕事に就きたい?」と尋ねてみた。今、自分の子供がどのような夢をもち、どのようなことに興味・関心を抱いているのか、改めて知りたくなったからである。子供からは、「今、特別これといってないけれど、…。」という返事が返ってきた。「本当に何もないの?」「うん…。」我が子には、本当に「夢」がないのだろうかとつい心配になってしまった。 今、私は副校長として学校に勤務しているが、振り返ってみると、自分が教師になりたい、学校に勤めたいと最初に思ったのは小学校4年生の頃である。理由はいたって簡単で、ずっと学校で生活することができたらいいなあと思っていたからである。やがて、成長とともに、その思いは強くなっていった。折しも、私が中学生、高校生の頃、学校の教師をテーマにしたテレビ番組や報道等で学校を取り上げられることが多く、また出会った担任や先生方のアドバイスもあり、その思いが一層強くなっていったのかもしれない。 さて、ここ数年、職場体験で、多くの中学生が会社や公共機関、商店等を訪れ、様々な体験活動に取り組んでくれている。以前、学校を訪れてくれた中学生に学校を訪問した理由を尋ねてみると、「人に物事を教えてあげたい。」「何となく学校のことをもっと知りたいと思ったから…。」等の答えが返ってきた。一日一日、体験を経るごとに、中学生は緊張感の中にも楽しく、積極的な姿勢で活動に取り組んでくれるようになった。やがて、体験終了時に感想を聞いてみると、「知らないことがたくさんあったけれど、とても楽しかった。」「頑張って先生になってみたいと思った。」等の答えが返ってきた。とても嬉しく、また頼もしく思った。何となく考えていたことが、心の中で大きく膨らみ、時には行動していく上での大きな力になる。まさに「夢」ができた瞬間だと思った。 私は、高学年(5・6年)の子供たちを担任することが多かった。特に6年生の子供たちを担任した時には、「夢」をもつことの大切さについて学級での指導の際、よく話したものである。そして、担任した子供たちが学び舎を巣立つ日、色紙にある言葉を書いて、一人一人の子供に手渡した。 「夢は可能への道なり」 職場体験での中学生の感想にあった「…なってみたい。」という気持ちが、「…になる。」に変わってくれることを切望するばかりである。 昭和37年 鹿児島県生まれ 新宿区在住
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