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【No.595号】 【発行日】2009/10/20 [4-2]

 つれづれ草 -450- ベルグレイヴ・インターナショナルギンダーガーデン園長 ジョエル ホームズ



●子供と大人の間の谷をつなぐ橋



【記事】
子供達は、いつも元気に走り回り、楽しい笑い声を響かせ、色々なアイディアにチャレンジします。ところで、子供と大人の間には、深い谷があります。それを繋ぐ橋はあるのでしょうか。
 長い間子供の教育に携わり、興味深い経験をする中で、良い先生になるためには、『子供と良い関係を確立すること』と考えるに至りました。
 先ず第一に、子供が物を見るのと同じように私たち大人も見なければなりません。私は、膝をつき、子供の目線になります。これは、初めて会う時や、大事な話をする時に特に大切です。想像してみて下さい。自分より3倍近くも背の高い人と話をするとしたら、あなたはどう感じますか。という訳でホームルームでは椅子を使いません。一日の始まりは、子供と同じ目線でスタートします。子供はなぜだっこや肩車をしてもらいたがるのでしょうか。大人の高い目線から物を眺めたいと切望しているのだと感じます。ですから、常に子供の目線から物を見るよう、そのレベルまで降りるように心がけています。
 第二に、子供の目の表情や手の動きに敏感であるように努めます。子供は、語彙が限られていますので、目の表情や手の動きは、子供の気持ちを知る上での「小さな窓」です。子供の沈んだ気持ちやストレスのサインをいち早く知ることは、楽しい学びの環境を作る上で重要です。
第三に最も重要なことですが、子供が見せてくれる全ての物に心から興味を示すことです。たとえ、それがどんなにささやかな物であっても-- おもちゃ・絵・葉っぱにのっている小さな虫等々 子供にとっては新しい刺激的な経験の一部です。誰かと共感することで初めてその経験は完結します。子供達の夢の世界、冒険の世界を共に見つめ、感動し、受け止めます。
 子供と共に一歩一歩、谷を渡り、同じ眺めを楽しみ、沢山の共感を分かち合います。私たちと時を共有するなかで生まれた楽しい経験が、いっぱい愛された思い出が、子供達の意識のなかに、「自分は、周囲から愛され、価値のある存在である」という気持ちを育み、世界のどこへ行っても立派にやっていける心の支えとなってくれることを切に願っています。

 1974年アメリカ合衆国生まれ 神奈川県在住

光が丘新聞         2009/10/20

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