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【記事】
四年前まで、クアラルンプール日本人学校に勤務する機会がありました。当初、クアラルンプールがどこにあるのかもわからず、マレーシアという国についても全く知識がありませんでした。ところが、住んでみると、その住み心地のよさにびっくり。世界中を転勤する外交官の間では、クアラルンプールの人気は五本の指に入ると聞きました。以来、家族が皆楽しく生活させていただいた感謝の気持ちから、機会あるごとにマレーシア紹介をさせていただいています。今回もご紹介させていただき、マレーシアに行ってみようと思っていただけたら本望です。
日本からは飛行機で七時間、時差は一時間。国土は日本の九割で、四割は熱帯雨林。これほど自然な状態で残っている熱帯雨林は珍しいといいます。人口は日本の二割。ゆったり、のんびりは、この数字からも伺えます。マレー系・中国系・インド系の、言語も宗教も食文化も異なる人々が仲良く共棲していることは驚愕に値します。特に、宗教間の対立は今や世界中いたるところで起きています。中でもイスラム教に対する不安感は、9・11以降アメリカやヨーロッパ諸国はもちろん日本人にとっても、イスラム圏=テロ?といったイメージが強くあります。しかし、マレーシアに暮らしてみると、そういった感じ方は偏見に過ぎないことがよくわかります。イスラム教が国教であるにもかかわらず、お酒も売られているなど他宗教にも寛大です。こういった姿勢が、穏やかで温かいホスピタリィーに満ちた国民性を生み出しているのだと感じます。また、経済的に豊かであるということも、大きな要因です。シンガポールや韓国に次ぐ、経済発展を遂げています。高速道路や新首都プトラジャヤといったインフラ整備では、日本を上回る勢いがあります。また、石油や天然ガスといった資源にも恵まれています。(東京のガスの多くはマレーシア産です。)こういった豊かさも、人々の笑顔や、治安のよさの大きな要素です。 戦時中には、つらい日馬(マレーシア)関係がありましたが、現在はルックイースト政策(日本に学べ)に象徴されるように親日的で、日本を評価してくれています。 最後に、日本人はこの国では若干お金持ちです。また、欧米人には気後れしがちなのに対し、アジア系の人には、横柄であったりします。謙虚さを忘れないことは、アジアの国々へ行くときには是非忘れたくないですね。
昭和27年東京都生まれ 小平市在住
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